数年前、自営業をしている頃でした。
秋深まり、朝晩が冷える季節。
早朝起きようとすると、突然激しい胸の圧迫感を感じた。
息苦しく、今まで感じたことのない苦しみに
恐怖心がこみあげた。
それまでも夜寝る前や、
朝起きる時、
軽い胸のしめつけ感などあったが、
疲れのせいだろうと放置していた。
しかしその日はさすがに只事ではないと感じ、
仕事はひとりで小料理屋をしていたが、
ランチ営業を休み、
急遽ネットで調べた、職場近くの循環器内科を受診することに。
問診と、心電図検査をすると
左側に心肥大がみられるとのこと。
運動時ではなく、早朝や寝る前の安静時にしめつけるような痛みがあることから
告げられた可能性のある病名は
「冠攣縮性狭心症」
はっ(･д･*)??
ややこしい聞き慣れない名前に
頭の中が真っ白。
どうやら一時的に痙攣がおきて血管が詰まるらしいですね。
後日造影剤をいれて血管の様子を詳しく調べると、
やはり血管自体に問題はなかったので、
冠攣縮性狭心症で確定されました。
ちなみに、検査で造影剤を入れる時は
熱い液体が体内にドロっと流れる感覚が気持ち悪く、
あれは２度とやりたくない(`-д-；)
その後は発作が起きた時用に舌下のニトロ薬をもらい、
胸が苦しくなったら服薬してやり過ごすという生活だった。
ちょうど寒い時期になり、
寒暖差で身体がストレスを感じると
発作が起こりやすかった( ´ㅁ` ;)
今でも記憶しているのは、
仕込み中発作が起き、誰もいない店内で
苦しくてうずくまり、ニトロ飲んでおさまるのを待ったり、
仕事後の帰り道、夜風の冷たさに心臓がびっくりして、路上で座りこんだりの
辛い日々。
幸いニトロがよく効いて、薬飲んだら15分くらいで症状は治まったが、
発作がおきないよう、
できるだけ寒いところには出かけないようにしていた。
また、疲れやストレスで自律神経が乱れると
発作が出やすかったので、
休息を心がけた。
結局いつ発作が起こるかわからない状態で
ひとりで店を続けることが困難となり、
閉店を決意したわけです。
あれから数年、
お守り代わりにニトロは持ち歩いていますが、
今のところ薬を飲む機会もなく
落ち着いた状況です。
それでもストレス、特に怒りを感じたりすると
胸が苦しくなることはあるので、
できるだけ穏やかに過ごしたいと思っています。
それと睡眠はやっぱり大事で、
夜更かしするとてきめん動悸とかなるので、
体調回復したと過信せず、
狭心症のことは忘れないようにし
気をつけながらこの大事な心臓ちゃんと
仲良くやっていきたいです。
働きものの心臓さん、いつもありがとう。
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